コインランドリーの安全　

　最近ニュースが物騒ですね。強盗事件の犯人が海外にとか、こんなニュースを受けて防犯グッズの売行きが好調だそうです。ホームセンターでも手軽に買える防犯グッズが東京では前年比３．５倍も伸びているお店もあるそうです。特に売り上げが伸びているのは窓関連商品で手軽に使える防犯フィルムは約２０倍、窓の開閉や振動があったときに音がなるような商品は約２２倍。ものすごい伸びですね、それだけ皆さんの防犯意識が高まっている証拠ですね。警備会社への問い合わせも３倍と今回の事件の影響の大きさが分かりますね。ここではコインランドリーでの起きうる犯罪やその対応防止策について触れていきます。

コインランドリーの発展

　日本のコインランドリー市場は近年、目覚ましい成長を遂げており、2023年時点での全国店舗数は約2万3000店舗に達しています。なんとこの数字は、コンビニ最大手であるセブン-イレブンの店舗数を上回る規模で、コインランドリーが単なる商業施設というだけでなく、現代社会において地域住民の生活基盤として不可欠な存在になってきているということです。この需要は特に都市部で多く、お店の数の約6割が都市部に集中しています。その背景には、自宅に洗濯機を持たない学生や20代の若い社会人の利用率増加といった「コインランドリー利用者の若年層化」があげられているんです。また、合理的な考え方を持つ若者が増えていることも、コインランドリーが生活に重宝される要因となっています 。こういったsy会の変化は、コインランドリーが一時的な利用から、日常生活に必要なサービスへ変化していることを意味しています。

　このようなインフラとしてのコインランドリーを広げていくことを支えているのが、人件費や管理コストの削減し、少ない労力での２４時間営業が可能という利点を持つ無人運営という経営形態です 。しかし、「無人」という特性こそが、コインランドリーが犯罪のターゲットになりやすいという根本的な弱さを生み出しています 。２４時間店員が常駐しないため、犯罪の証拠保存は監視カメラに全面的に依存することになり、ダミーカメラの設置は証拠が得られないだけでなく、かえって防犯上のリスクを高める可能性があります 。人目が少ない環境は、犯罪の発見を遅らせ、犯人の特定を困難にする要因ともなります 。特に深夜や24時間営業の店舗では、利用者が少ない夜間利用の時間帯に人目がさらに少なくなるため、犯罪リスクが一段と高まります 。夜間利用のコインランドリーでは安全対策を万全にする必要があります。コインランドリー洗い屋本舗仙台泉店では住宅地という立地もあり夜中の１時（２５時）までの営業にしている理由もそこにあります。

コインランドリーの全国で発生する主な犯罪の種類と実態

　コインランドリーで発生する犯罪はいろいろで、その動機も様々です。無人運営という特性が、金銭目的から性的なもの、さらには単なる居場所目的まで、多様な動機を持つ犯罪や迷惑行為を誘発する原因になっています。

両替機・投入口の窃盗と器物破損

　コインランドリーで最も頻繁に発生する犯罪の一つが、両替機の窃盗や、両替機内に保管されている現金の窃盗です 。犯行としては、バールなどの工具を用いて両替機をこじ開けたり、悪質なケースでは両替機ごと持ち去られたりする事例も報告されています 。通常はコンクリートに打ち付けてあり動かせないです。洗濯機などの料金投入口が破壊され、中の金銭が盗まれる被害も発生しています 。両替機に対するいたずらによる破壊行為も確認されており、機械の修理に数百万単位の大きな費用がかかるケースもあります 。

洗濯機・乾燥機への器物破損と不正利用

　無人店舗のコインランドリーでは、地元の不良などによる洗濯機の器物破壊がしばしば報告されています 。業務用ドラム式洗濯機は50万円以上、洗濯乾燥機に至っては200万円以上します、一台が破損するだけでも経営への損失は計り知れません 。利用客が自身の洗濯物が無かったことに腹を立て、洗濯機を蹴ったり、店内の棚を入り口のガラスに投げつけるなどの暴行により器物破損に至った事も報告されており、利用者側の不満が破壊行為に繋がる可能性も言われています 。料金を支払わずにサービスを利用する不正利用も、店舗運営上の深刻な問題です 。コインランドリー洗い彩屋本舗仙台泉店では隣にパチンコ屋さんがあるせいか、パチスロ用のコインで洗濯乾燥を行おうとしてコインのつまりが発生したことがあります。

衣類・下着の窃盗といたずら

　泉区にコインランドリー店舗をかまえて１５年以上経過しもっとも注意しているのが盗難対策です。現金の窃盗に次いで多く発生するのが、下着や衣類の窃盗です 。多くの場合、利用客が洗濯機や乾燥機を回している間に一時的にコインランドリーを離れる隙を狙って行われます 。被害は女性の下着に限定されず、男女問わず、下着以外の全ての衣類が持ち去られるケースも頻発しています 。窃盗ではないものの、洗濯物に異物を混入させたり、汚損させたりする愉快犯的ないたずらも存在し、利用者の大切な洗濯物が使用できなくなる被害をもたらします 。特に女性客にとって、下着が盗まれるような場所は安心して利用できる環境とは言えず、顧客離れに直結する可能性が高いです 。 当店ではお客様の安全のために洗濯、または乾燥終了後にすみやかに取り出しをお願いしているのもこのためです。また、監視カメラの設置でこれらの犯罪の連絡は１０年以上受けておりません。

性犯罪および利用者間のトラブル

　大通りに面していない、または外から店内が見えにくいコインランドリーは、犯罪の温床になりやすい傾向があります 。特に深夜営業や24時間営業の店舗では、性犯罪や利用者同士のトラブルのリスクが高まります 。女性が一人で利用している際に、男性が室内に長時間滞在している、それが夜遅い時間帯であるといった状況は、利用者に強い不安感を与える環境となり得ます 。利用者同士のトラブル（例：順番待ちを巡る口論、洗濯物の放置に関するトラブル、セクハラ行為、洗濯物の取り違え）も発生しやすく、防犯カメラの映像は客観的な証拠として、公正かつ迅速な問題解決に役立ちます 。 当店ではガラス全面を大きくし外からも見えやすいように安全のために大きくしております。

ホームレスや非利用者の居座り

　深夜営業や24時間営業のコインランドリーでは、ホームレス、酔っ払い、不良などが雨風をしのぐ場所として長時間居座るトラブルが頻繁に発生します 。洗濯をせずに長時間居座る行為は、他の利用者が怖くて入店できない状況を生み、店舗の直接的な売上減に繋がります 。このような居座りが、さらに大きな犯罪被害に発展する可能性も指摘されています 。防犯対策を徹底するために私共のコインランドリーでは居座りなどが存在しないように毎日の清掃と土日は男性従業員が見回り清掃を行っています。必要な時には声がけもさせていただいております。現在こうした酔っ払い、ホームレスの占拠などは最近ではライザップなどの店舗で発生しているとSNSなどで散見されます。

若者のたまり化、いすわりを防ぐトラブル対策として巡回と声がけ

　防犯対策やトラブル対応、管理体制が不十分なコインランドリーは、若者のたまり場となることがあります 。特に駐車場が併設されている店舗で発生しやすく、騒音や問題行動が他の利用者を遠ざける原因となります 。当店はお隣がラーメン屋さんで人気の三宝亭様なので来客も多く９時ころまでは人の出入りが多く、このようなことはおきていません。車中泊が人気になってランドリーを利用しながら旅をしている人が駐車場で寝ていたことはありました。この時も声がけさせていただき事情を知ることができたので開店後まもなく移動していただきました。

　コインランドリーで発生する犯罪は、両替機窃盗、衣類窃盗、器物破損、性犯罪、不法滞在など、非常に多岐にわたります 。これは、犯罪者の動機が単一ではないことを示唆しています。両替機や投入口の窃盗、機械の破壊は、直接的な金銭的利益を目的とするか、あるいは不満からくる破壊衝動が動機となっています 。

　衣類・下着窃盗は、性的な動機や単なる盗癖、また洗濯物へのいたずらは愉快犯的な動機によるものです 。これらの行為は、プライベートな物品が放置されやすい、人目が少ないというコインランドリー特有の環境が誘発する傾向があります。特に女性利用者の下着窃盗は、直接的な金銭被害以上に「安心して利用できない」という心理的な影響が大きく、私共コインランドリー経営には顧客離れに直結する深刻な問題です 。現在でも残念ながら翌日の朝まで乾燥機に入れっぱなしな洗濯物も現在もあります。ホームレスや不良の居座りは、雨風をしのぐ場所、冷暖房の完備、そして人目の少なさという「無人店舗の快適性」が悪用されるケースです 。これは直接的な犯罪ではないものの、他の利用者に「怖さ」や「不快感」を与え、結果的に売上減という経営被害をもたらします。 私どもでは閉店を夜１時にし、自動で電気を消す仕組みになっています。見回りも強化しているので居座りなどは起きてません。

無人・24時間営業による監視の目の不足

　コインランドリー経営の多くが無人タイプであり、基本的に洗濯機と乾燥機などの機械類しか設置されていないため、犯罪のターゲットになりやすいという構造的な問題があります 。店員が常駐しない店舗では、犯罪の証拠保存は監視カメラに全面的に頼ることになります。監視の目がないことで、犯罪者は「見られていないだろう」「すぐにバレないだろう」という心理的隙を突きやすくなります 。さらに、利用者が洗濯中に一時的に店を離れる行動は、コインランドリーの「利便性」を享受するための行動ですが、これが同時に盗難リスクを高める結果となっています 。コインランドリーの経営モデルが提供する「利便性」（24時間利用可能、無人による外出自由）と「コスト効率性」（人件費削減）は、そのまま「監視の目不足」というセキュリティ上の大きな課題と表裏一体の関係にあります。私共は店舗が住宅街にあることもかんがみて現在は深夜は1：00までの営業とさせていただいております。   

コインランドリー洗い屋本舗　仙台泉店の防犯対策

　コインランドリーのセキュリティ強化には、ひとつの対策にするのではなく、運用・管理体制、そして最新技術を組み合わせた多方面からのアプローチが不可欠です。従来のコインランドリー防犯は、主に「防犯カメラの設置」や「定期巡回」といった、犯罪の「抑止」に重点が置かれていました 。しかし、単なる抑止だけでは犯罪は絶えず、特に無人店舗では「防犯カメラの防犯効果が低い」という問題が指摘されています 。これは、犯罪者がカメラの存在を認識しても、その後の「検知」「特定」「対応」が不十分であれば、リスクを冒して犯行に及ぶ可能性があるためです。

コインランドリーのセキュリティの強化

　当店では下記のような対策で防犯しています。

①監視カメラシステムの設置

　店舗には監視カメラの設置し、これは犯罪心理に大きな影響を与え、犯罪そのものを未然に防ぐ効果が期待できます 。万が一犯罪が発生した場合でも、カメラの映像は犯人の特定や問題解決に役立つ「動かぬ証拠」となります 。

高　解像度（720p以上が望ましい）のカメラを選んでいるので、映像が鮮明になり、不審者やトラブルの状況をより正確に捉えることができます 。また、当店のように広角レンズを備えたカメラは、より広範囲のエリアをカバーし、店内の死角を減らすのに有効です 。

店舗の出入り口は利用者が必ず通る場所であり、犯人の顔、服装、髪型などを詳細に捉えることで人物特定を容易にするため、高精細カメラの設置が極めて有効です 。金銭が扱われる両替機や料金投入口付近は、窃盗のリスクが最も高いため、特に重点的に監視すべきポイントです 。洗濯機・乾燥機の投入口付近は、洗濯物の盗難トラブル対策として重要な監視対象です 。店舗内全体を俯瞰できるカメラと、狙われやすい箇所をピンポイントで撮影するカメラを組み合わせることで、より効果的な監視体制をしいています 。

②ステッカーによる防犯カメラの存在を周知させる

コインランドリー洗い屋本舗仙台泉店では「防犯カメラ作動中」のステッカーを数カ所店内に掲示しています。この明確な掲示は、不審者の長時間滞在を防ぐ心理的抑止効果も持ちます 。

③店舗デザインによる犯罪抑止効果

　店舗のデザインを検討する際には、外から店内がしっかり見えるような全面ガラス張りのデザインにすることが推奨されます。近年のコインランドリーでは、中が丸見えの明るい店舗が増えています 。 近年、おしゃれなコインランドリーが増えていますが、死角になるような建具の配置などが目立ちます。注意が必要ですね。  

④防犯ベル・警報機の設置と連携

　防犯ベルは、人の出入りや迷惑行為・犯罪行為が行われていることを周囲に明示し、問題行動を目的とする侵入者を避ける効果があります 。万が一問題行動があった場合でも、ベルが鳴ることで周囲の人がすぐに気がつき、犯人の逮捕に繋がりやすくなります 。当店では防犯カメラと警報ベル、さらには火災を検知する炎センサーなどを組み合わせることで、犯罪や事件を未然に防ぐ効果をさらに高めるています 。人感センサー（赤外線センサー、モーションセンサー）を導入すれば、営業時間外の不審な動きや立ち入り禁止エリアへの侵入を検知し、警告音を発し、赤色灯が回転し店舗外部に音と光で通知します 。 

④定期巡回

　無人運営のコインランドリーであっても、時間的・物理的に余裕があれば定期的な巡回を行うことが極めて効果的です 。特に深夜帯や利用者が少ない時間帯に巡回を行うことで、不審な人物の長時間滞在を防ぎ、利用者が安心して利用できる環境を整えることができます 。 現在私たちは毎日の清掃と巡回、また、週末の清掃巡回で安全性を向上させるようにしております。駐車場での長時間滞在には積極的にお声がけをさせていただいています。

⑤緊急連作先の掲示

　トラブル発生時に利用者が迅速に連絡できるよう、問い合わせ窓口を設置することが重要です 。店内に掲示しております。何かあった場合は時間に関わらずにすぐにご連絡ください。

⑥洗濯物放置防止策と貴重品管理の徹底

　利用者が洗濯物を長時間放置することは、他の利用者への迷惑行為となるだけでなく、雑菌の繁殖や悪臭、カビの原因となり、衛生面からも深刻な問題です 。洗濯・乾燥中の外出は自由ですが、終了時間には必ず機械の前に戻るよう、機械にシールを添付し明確に促しております 。放置された洗濯物は、次のお客様が利用するために取り出されることがある旨を事前に周知しています。その際には店内に備え付けのマナーカートを利用するよう促すことが望ましいです 。忘れ物にも十分注意を促し、店舗での保管期間（例：1週間）と、その後の処分方針を明確に提示することで、トラブルを未然に防ぎます 。

　利用者が安心して利用できるよう、混雑する時間帯を避けて利用する、洗濯が終わる時間を計算してすぐに取りに行く、店舗管理者に防犯対策について確認するといった、利用者側の自己防衛策も推奨されます 。洗濯物のポケットの中にティッシュや小銭、ライターなどを入れたまま洗濯しないよう、注意喚起を徹底することも重要です。これらは機械の故障や火災の原因となる可能性があります 。ご希望のご利用時間を確認の上でご来店ください。

⑦防犯カメラ設置の周知と安心感の醸成

　店舗内に防犯カメラが設置されていることを利用者に明確に伝えることで、犯罪抑止効果を高めるだけでなく、利用者の安心感を醸成することができます 。特に女性や高齢者がコインランドリーを利用する際、不審者に遭遇するリスクを懸念することが多いため、カメラの存在は心理的な安心感に直結します 。監視されていると感じることは一部の利用者にとって不快に感じる可能性もありますが、これはセキュリティ対策として必要不可欠であることを理解してもらうための丁寧な説明と配慮が求められます 。そのためにこうした店舗での防犯対策をWEB上で公開しています

安全なコインランドリーを洗い屋本舗仙台泉店は目指しています

　コインランドリーは現代社会において重要な生活インフラとなりつつありますが、その無人運営という特性は、金銭・設備関連の窃盗・破壊行為、衣類・下着の盗難、性犯罪、不法滞在など、多様な犯罪リスクを内在させています。これらの問題は、経営に甚大な金銭的・評判的影響を与えるだけでなく、利用者の安心感を著しく損なうものです。

　私どもはますます多様化する犯罪抑止に力を入れてまいります。ですが、利用者の皆様への適切な注意喚起とマナー啓発も重要であり、利用者と経営者が一体となって安全な環境を築く意識が求められます。安全で快適なコインランドリーは、顧客満足度を高め、リピーターを増やし、最終的には事業の持続的な成長に繋がる戦略的な投資である考えています。私たちは皆様に安心してご利用いただくために様々な方法で防犯対策を行っております。しかしながら、あまり過度な店舗での表現は、いつも店舗で犯罪が起きているような錯覚を起こさせてしまう可能性があります。皆様へのさりげない周知と防犯の犯罪者への抑止効果を同時に進行してましります。これまでも掃除や見回り、お声がけなどを行うことで刑事事件になるような犯罪は現在まで起きておりません。今後も現在不足している部分を補いながら安心、安全なコインランドリーを目指してまいります。